タイで先に婚姻手続きをする場合  日本で先に婚姻手続きをする場合  妻を日本に呼び寄せる  日本入国後の手続き


  タイ人女性との国際結婚について  その1


恋愛中に、チェンマイ郊外にある象のトレーニングセンターに
遊びに行ったときの1枚です。97年3月頃。

僕がタイ国籍の妻と結婚したのは、12年前の1997年6月26日のことです。これから、タイ人女性との結婚を真剣に考えている人のために少しでも役に立てばと思い、このコーナーを作成しました。できるだけ解かりやすく、結婚の手続きを紹介したいと思います。詳しく説明し過ぎたために、かえって解からなくなったということは結構あるものです。その点に充分注意を払って、進めていきたいと考えています。

タイの女性と国際結婚をする際には、日本とタイ国の両方で婚姻手続きを行なう必要があります。最初にタイで婚姻の手続きをして、そのあとに日本で手続きをする場合と、日本で婚姻の手続きを済ませたあと、タイで手続きをする場合があります。どちらを先にしても問題はないのですが、手続きの方法及び提出書類が変わってきますので、その点に注意してください。僕たちの場合は、タイで婚姻の手続きを済ませたあと、日本で手続きをしました。

僕たちの結婚式は、妻の実家のあるランパーン県の草深い山間の村で行なわれました。式の日取りの6月26日は、妻の父親が暦を調べて決定したそうです。タイでも日本同様に、結婚に良い日、旅行に良い日、家を建てるのに最良の日というのはあるみたいで、一族の長や村のモーピー(直訳したら魂の医者、つまり祈祷師。タイでは祈祷師はほとんどの村にいて、お祈りで病気を治したり、あるいは吉凶を占っています)が暦を繰って決めます。日本からは僕の両親が出席しただけですが、戸数100戸ほどの村の村人だけでなく、隣接した村の村人たちまで出席してくれ、賑やかな結婚式になりました。

式の前日に、村人らによって妻の実家の敷地内にテントが張られ、テーブルと椅子が並べられました。当日の早朝に、妻と2人で隣村の寺院にタンブン(お布施)に行ったあと、結婚式が始まりました。料理は、前日から村の備品である大鍋数個で煮られ、焼かれ、蒸され、テーブル上に並べられています。華燭の典、正にたけなわといった頃に、結納金を渡す儀式が厳かに執り行われました。そのあと、金のネックレスを妻の首に掛けたのです。

僕が妻の両親に渡した結納金は5万バーッ(約20万円。その当時のレートです)。その金額は、すぐに式の進行役によってマイクで放送されました。妻の細い首を飾ったネックレスは、結婚式の直前にバンコクのチャイナタウンに妻と2人で行き、1万バーッで購入しました。タイでは、結婚相手に金製品をプレゼントする習慣があるからです。この結婚で、僕が支払ったのは5万バーッの結納金と、5000バーッのネックレスのプレゼントだけで、結婚式の費用はすべて妻の両親が結納金の中から支払ってくれました。

夢のような結婚式のあとには、大変な労力と根気と時間を必要とするタイと日本の役場での婚姻手続きが残されています。先ほども言いましたように、僕たち夫婦は先にタイで婚姻手続きをしたので、最初に「タイで先に婚姻手続きをする場合」を紹介します。 



  タイで先に婚姻手続きをする場合

 日本人男性の必要書類

まず最初に、日本人男性が婚姻できる資格を有しているということを証明する書類である「結婚資格宣言書」を作成しなければいけません。

「結婚資格宣言書」には、必ず次のことが記載されていること。
1、タイ国内法傘下において結婚資格を有すること。2、独身であること。
3、結婚相手の氏名。4、今後の予定(たとえば、日本でいっしょに暮らすことなど)。
5、職業及び年収。6、現住所と本籍地。7、日本人の保証人、2名(両親でも可)。

「結婚資格宣言書」の書き方の見本は在タイ日本大使館領事部にあります。
手書きはダメです。必ずワープロなどで、タイ語と英語の2通作成します。在タイ日本大使館領事部周辺には、この「結婚資格宣言書」を作成してくれる代書屋がたくさんあります。

結婚資格宣言書 1通 タイ語と英語、2通ずつ
戸籍謄本      1通 申請前3ヵ月以内に取得したもの。
過去に結婚歴のある人は、離婚事項(または死亡事項)の記載されている前の戸籍(除籍謄本など)も用意してください。
住民票       1通 申請前3ヵ月以内に取得したもの。
(タイに居住している人は、大使館及び領事館で保管されている「在留届」で現住所を確認する)
在職証明書    1通 会社発行の在職証明書は、地方法務局の認証を受ける必要があります。公的機関が発行した在職証明書の場合は、必要ありません。
所得証明書    1通 役所発行のもの。
源泉徴収表の場合は、地方法務局の認証を受ける必要があります。
パスポート 原本及びコピー
証明発給申請書 1通 日本語か英語で記入。
(この書類は、大使館及び領事館の窓口に常備されている)

 タイ人女性の必要書類

身分証明書   1通 原本及びコピー
住居登録証   1通
(タビアン・バーン)
原本及びコピー
パスポート 原本及びコピー(未取得の場合には不要です)
以下に該当する場合は、その書類も必要です。 1、離婚歴のある場合・・・・離婚登録証      1通
2、氏名の変更のある場合・・・氏名変更証    1通
3、子供のいる場合・・・・子供の出生登録証    1通

1、在タイ日本大使館領事部へ

以上の書類が揃ったら、在タイ日本大使館領事部に持って行き、いよいよ手続きを始めることになります。日本大使館領事部は、スクムビット通り、ソイ・アソーク、サミットタワー9階にあります。3番窓口に書類を提出して、書類に問題がなければ、申請の2日後に「結婚資格宣言書」の証明書の他に、「独身証明書」が交付されます。「独身証明書」は英文で記入されているので、必ずタイ語に翻訳しなければいけない。

在タイ日本大使館領事部の窓口受付時間は、月曜日から金曜日。タイの祝日は閉館です。
申請・交付時間は、AM8:30〜12:00  PM1:30〜4:00

2、タイ国外務省国籍認証課へ

この次に、タイ語と英語で記入された「結婚資格宣言書」及び「独身証明書」を持参して、バンコクのタイ国外務省国籍認証課に赴くことになります。書類が、正式なものとして認証を受けるためです。この認証に、1週間ほどかかります。

3、役場にて婚姻届の提出

タイ国外務省認証済みの証明書が発行されたあとは、当事者2人で地元の役場に行き、婚姻届を提出することになります。(僕たちの場合は、妻の実家のあるランパーン県ワンヌア郡の役場にて手続きをしました。妻が1人で婚姻届を提出したのですが、問題なく受理されました)婚姻届が無事に受理され、「婚姻登録証」が発行されたら、やっとタイでの婚姻手続きが終了です。

 婚姻届出についての注意

僕が北部タイに長期滞在していた頃の話です。1993年、チェンマイ市内に住んでいる僕の友人がタイ人女性と結婚することになった。この女性とは、3年間ほど同棲生活を続けたのちのゴールインだった。すべての書類を揃え、2人揃ってチェンマイの役所に婚姻届を提出しに行ったのだが、このとき役所の担当者から賄賂を要求されたそうです。最近では、中国人女性と結婚する日本人が、婚姻届をスムーズにかつ問題なく受理してもらうために、役所の係官に賄賂を支払う話は良く耳にしますが、中国に負けないほどの役人天国であるタイ国でも、同様の不正がごく当たり前のように行なわれていたのです。


友人は袖の下の支払いを拒否したため長い間結婚ができず、やっと受理されたのは、婚姻届を提出した1年半後のことでした。キックボクシングの元ボクサーだった友人は、結婚を約束した女性の実家の近くに家を建てて住み、農業の真似事をしていたので別に結婚手続きを焦っていなかったそうなのですが、それにしてもヒドい話です。

婚姻届の届出は、必ずしも結婚相手が登録している役場でなくても構わないみたいなので、係官から賄賂を要求された時には別の役場(バンコクの区役所でも可能です)で手続きをしたほうが良いと思います。ただし、婚姻届後90日以内に登録役場に届出なければならないという決まりがあります。

バーンラック区役所で婚姻届を
         出した新婚カップル


              (2月15日)

古い情報で申し訳ないが、2007年2月14日のバレンタインデーの日には、バンコクでは2553組が婚姻届、36組が離婚届を出した。婚姻届が最も多かった区は、例年同様、バーンラック(タイ語で「愛の村」)だったが、届け出数は665組で、前年の936組を大きく下回った。(タイのニュースより


4、日本側での婚姻届

タイ国での婚姻が終了すると、こんどは日本の役所に婚姻届を提出することになります。
この場合、日本の役所で手続きをする方法の他に、在タイ日本国大使館領事部で手続きをする方法があります。

 A、在タイ日本国大使館で手続きする場合

  2人の必要書類

婚姻届    2通 大使館領事部の窓口に書類を用意している。
サインは必ず楷書体で記名すること。
(結婚相手が記入する時も、タイ語が読み取れるように記入する。)

  日本人男性の必要書類

戸籍謄本   2通 届出3ヵ月以内に取得したもの

  タイ人女性の必要書類

   
婚姻登録証  1通 原本及びコピー(日本語訳文 1通)
住民登録証  1通 原本及びコピー(日本語訳文 1通)

 B、日本の市町村役場で手続きをする場合

  2人の必要書類

婚姻届    1通 役場に届出用紙あり。
サインする時には、楷書体で記入すること。
(結婚相手の署名も、必ず読み取れるように記入する)

  日本人男性の必要書類

戸籍謄本   1通 本籍地の役場に届け出る場合には不要。
届出3ヵ月以内に取得したもの。

  タイ人女性の必要書類

婚姻登録証  1通 原本及びコピー(日本語訳文 1通、英語訳文 1通)
住居登録証  1通 原本及びコピー(日本語訳文 1通、英語訳文 1通)

 翻訳文についての注意

1、タイ国の役場発行の証明書は、いずれもタイ語なので日本の市町村役場に提出する時には、
  英語と日本語に翻訳する必要があります。
  (僕たちは、バンコクの日本大使館領事部付近に店舗を構えている翻訳業者に頼みました)
2、タイ語原本と英語訳文は、タイ国外務省国籍認証課にて翻訳の認証を受けなければいけない。
3、日本語訳文については、大使館の認証は必要なく、翻訳のみで提出できる。
4、翻訳文には、翻訳者の氏名を必ず明記すること。

日本の役場への届出が受理されたあと、約1週間ほどで新戸籍が編制され、戸籍謄本の記載事項欄にタイ人女性との婚姻事実が記載されます。以上で、日本での婚姻手続きは終了です。
(在タイ日本大使館で届出をした場合には、新戸籍が編制されたという連絡はいっさいないので、10日余り過ぎてから本籍地役場に本人が問い合わせてください)


                             この次は、日本で先に婚姻手続きをする場合です